#report

何もない人間がホンモノとのボーダーラインを探す記録。

切符は砂の中に。

東海CX WNP


CategoryC2

Result1/31riders→C1昇格!


Condition: WNPらしい、すなすなしたコース

一方で、草の生えている区間も多く、去年よりも高速化すること、乗車区間が延びる事を予想。また、林間区間については、入りのセクションの高速化、縦の動きの増加を受けて、若干空気圧落とす事に不安あり。


機材:BOMA 

タイヤ Dugast Pipisquallo F:1.35bar R:1.15bar1.41.2を基準にちょい抜き)

サブ機材:シケイン33c F:1.5bar R:1.5bar

Photo by kanegonさん、あやのちゃん、kikuzoさん、水野さん、服部さん


かなり拘ったので、覚え書き

・試走 朝はシケイン、昼はピピスクアッロで。林間とスタートループのみを練習+リズム覚える為の周回*3(朝昼合わせて)シケインはサイドノブが高いので、砂で立てて走る必要がある。ピピスクアッロはノブで掘ることなく、砂では自然。林間はケーシングの粘りに任せて滑らせればきれいに走れる。

・ポジション ハンドルはしゃくり、サドルは5mm下げて前下がりにする。→ハンドル押せるように+バイクの上で身体がよく動くように+後ろ荷重強めにならないように。


_____________________

はじめに。 自分の勝利を喜んでくれる人がいる事、その前で勝てた事、本当に誇らしいと思います。

IMG_1392

____________________

WNPは体重が軽くて、脚が長い僕にとっては非常に得意?有利?なコース。

昨年はここで「勝つ事」を目標にシーズンを閉じたところでもある。(http://channelreport.blog.jp/archives/16069817.html)



身体は砂を覚えてる。コースの流れも掴んでる。

それでも不安でしょうがなくて、M1の筧さん三船さんに追われる事も、なかむらしゅんすけさん。まつむらさん。大神さん。小嶋さん。ああもう。。。





FullSizeRender

「確実にマッチレースに持ち込んで、待って、待って、勝つ事」を目標にスタート

スタートして始めのピット超えたあたりで全員抜いて首位へ。ねえ〜もー、さっき言ったじゃんね???


それでも1周目のカオスを抜けれたのは アドバンテージでしかない。ゾンビ坂で後ろ確認して小嶋さんが「調子悪い詐欺」であると確信。





林間で休んでたら梶谷選手に追いつかれて、抜かれた。しかも僕が降車したバリアーを飛び越えて。僕ダサいやんけ。

ちょっと距離開けて2度目のゾンビ坂へ。勝負は一撃で決めるもの、なんだってね。ふくはらくん。

FullSizeRender

これで全員さよならさ。


FullSizeRender

そこからは単独でペーシング。

ペースの乱れもなくなり、余裕ができたので要所は乗れるところでも降車して走る。正解は乗ることではない。

タイヤの挙動だけに意識を向けつつペーシング。フロントタイヤの潰れ具合、リムで底を打つ感覚を楽しく思うくらいの集中力

後ろは4人ほどで競っていたようで、それも味方してグングン離す。




FullSizeRender

さあ、僕の時間だ。盛り上がって行こうぜ。

水野さん、ぬっくのかんた君はじめ、熱い煽りを受けて、YKOさんに煽られて、目立ちたがりな僕は加速していく。





IMG_1427

林間の入りでスリップして5秒、杭巻き込んでチェーン落ちして20秒、砂で前転したのは8秒かな。小さくないミスを重ねたけど、悪いけど負ける気はしない。








IMG_1416

IMG_1417
IMG_1431
最後はイキリ散らしてゴールラインを切る。(何故かガッツポーズの種類が多い)
カテ1で勝ち慣れている人達のような涼やかさはそこにはなくて、泥臭く、感情抑える事もなく、水野さんに抱きついて、砂の上でごろごろ喜んで、勝ったこと、今ここにいる事、確認するかのように、喜びを形にしていく。





IMG_1394

土曜の深夜にみてたDVVトロフィーで勝った、大好きな選手。artsのガッツポーズを意識したんだけど、なんか違うわ。もっと前に拳を突かないと

IMG_1409*参考





_______________

いつかこの日は来ると思ってた。それが今日だっただけ。

それだけの物・時間を削って、捨てて、賭けてきた、と示す為に。この日が来ない事はあってはならなかった。


そして、ここから先の世界で僕は輝けない。何よりも知っている。

でももしかしたら、僕の中の素質は、トップを走る選手たちの輝く光の中でも、人の目に映る物かもしれない。

それなら僕はレースの中に在ると思えるはず。


そう信じたい。だから削る、磨く。

磨き切って、削りきって、何にもなれなかったら、ただそれまでだってことなんだよね。

FullSizeRender

人の目に映る存在に