#report

何もない人間がホンモノとのボーダーラインを探す記録。

年間走行距離1000km以下でC1で戦うには part3_練習の心がけについて

年間走行距離が短いやつは,継続力もないことが自明である(自戒)

第3回です

 

 

精神的な充足度を最優先する

「練習の結果に満足するな」

言われたことのある人は居るんじゃなかろうか.いつものチーム練では強い人,ライドでは強いのにレース結果は芳しくない人.僕は「練習番長」って言うタイプですが,諸説あるかと思います.あ,自分ですね.

 

ただ,今回言いたいのは「練習において精神的な充足感を最優先にする」と言うことである.

満たされた練習を行うための意識は以下2点に収束する

成功体験を積み上げる

レースで勝つor入賞することのみが体系だった成功体験であり,それ以外はカスだ.なんて極端な人はなかなか居ないと思うが,実は近い精神状態の人も多いんじゃないかと思う.

昇格したらレースから足遠ざかっちゃったりね

 

多くの人がレースに出るなら良い結果出したい≒勝ちたい に近しい感情を持っているが,多くの場合それは達成できない.なんなら完走すらさせてもらえない.下位カテゴリーにいた時の方が走行時間が長いのではと思うことも

つまり,レースではなく練習で成功体験を積んでいくことが,内発的動機づけには重要であると捉えている.

そのため,「指標が明確(時間・パワー・本数等)」,「達成目標の調整が可能」,「コンディションのずれが最小限になる」

この3点を加味して”ローラーでのインターバルトレーニング”は成功体験の設定と達成に向いていると考えており,現在の基本的なメニュー設定につながっている.

 

確度が高い練習を組む

これは自分の中でも難しい考えだとも思う.これもさらにふたつの面に分けて考えている.

1.効果が体感できているメニューを優先する

2.調子を測ることができるメニューを知る

1.は言わずもがなである.レース結果が良かった時に取り組んでいたメニューや,コース特性がわかっている時はそれに合わせたメニューを優先する.これに再現性があるか否かはレースを繰り返すことで検証する必要はあるが

 

大事にしているのは2.である.同じメニューを同じような時間に,繰り返し取り組んでいくことで調子が測れるようになってくる.

これは指定パワー・本数を達成出来たかどうかだけでなく,上半身の動きの大きさ,心拍数,なんなら終わった直後の食事量なんかが判断基準になりうる.

ここで判断した調子をレースに反映していくことを検討する.例えば,指定パワーが繰り返せない=調子が悪い,なら週末のスタートを上げまくるor少し落とすなんて判断の基準にできる.

 

また,インターバルトレーニングを主にする際に自分が意識しているのは夜練のみに集約された.これは寝起きの血圧とかが関係しているのであろうが,夜の方が調子によらず,メニューの達成度が高い傾向があり,そこを意識することを優先した結果である.

 

ゴールを意識したメニューを組む

練習メニューを組むにはゴールを意識する必要がある.

自分は今は「短時間の最大パワーを叩くこと」に全集中して練習している.例えば僕がニセコのような長距離レースのみをターゲットとした上で,1min以下のインターバルを中心に組んでいたら,それはゴール(長距離レースの完走)に繋がる練習なのか?を考える必要がある.

今のゴール「JCXの高順位」であり,もはや1時間走り切る練習すらゴールに向いていないのである.

結局CXは苦しい状況で,どれだけ耐えられるかが順位に直結する.つまり練習で再現するべきは「開始直後から苦しくなること」「完全に回復し切る前に次のセットが始まる」この2点なのである.

 

自転車に乗ることで自転車が好きでい続けられる.実際そうで,僕もそうありたい.でもそううまくいかないので短時間インターバルの海に潜るのである.

 

今期取り組んだメニューについて

自分の個人的感覚ではあるが,ローラー≒zwiftは,”じてんしゃの”練習としては一切捉えていないです.故に今シーズンのCXは一切自転車の練習をせずにCXレースに参加していると捉えています.

 

体作り的な練習としての主なメニューは以下です(FTP 260w 体重68kg 3.8kg /w)

・the Wringer

・20s ON -10s OFF *8 

・40s ON-5min OFF

の三種類を組んで練習してました.

最近はアドバイス受けて 40s -70sのインターバルも組んでみました.

 

基本的な意識は上記述べた通りである.

パワーは調子によって変えてる(全力出し切るレベルのみの設定)が多いので書けないが,

40s(435w)-70s(80w)*10回(体重68kg設定)

が直近のメニューだった.

1minのピークパワーが大体620w(当時体重58−60kg)の過去の僕と比べたらかなり低い倍率にも見える.とは言っても現在のFTPは4倍以下.こんなもんか

これくらいが上半身まで使い始めるくらいのパワーライン.

 

そしてもう一点,今季の練習中にこの指定パワーを下回ったことはない.

それは全部うまく行ったという訳ではなく,未達も存在する.必ず達成している訳ではないがそれを達成するために練習した.

インターバルでは「指定パワーを落としても達成する」という方法もあるが,今季は全体を通して「どんな調子でも指定パワーを達成する本数を最大化する」方法で成功体験を積んだ.

 

今季の残りはあと何戦だろうか.

答えはもう少しで明らかになってしまう.