#report

何もない人間がホンモノとのボーダーラインを探す記録。

たゆとえども沈まず

ぼくはホンモノになれると、いつからか思うようになってしまっていて。
本物を間近で見たくて、感じたくて、少しでも近づければ十分だって思って乗ってたはずなのに、


気付いたら、もう6年も追加して自転車に乗ってる。
気付いたら、身の回りに本物の選手ってのが現れるようになるくらいの時間を過ごしたらしい。


今や、アルカンシェルを着る彼女は、部活動勧誘に、2人の女の子の友達を連れて現れて。結局女子は1人、それでも走ると決めた君の、初めての三本ローラーに乗れなかった時のあの悔しそうな顔はもう見れないようで。

来季から学校に入る彼も、初めて会った時は闘争心を強く感じるようではなかった気もするし。選択と集中で、自転車を選ばない道も大きく開いていたはず、それでも選ぶだけの覚悟が僕らを魅了してくれて。

いつのまにかフランスに行ってる奴は、クソ生意気に「シマノはダサいっす」って言ってた癖にシマノコンポ使ってるし🇫🇷、可愛くないし、怪我はしないでほしいし。

ktzwさんはじめ、ぼくが長野で一緒に走ることのできた人は、自転車レースの勝負の世界で走ってきた人ばっかりで、本当に僕の見たい世界がここだったなって
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ぼく自身、才能を感じることは決して多くないけど、
人の成功が自分のことのように嬉しいって事、ある種の才能なのかもなって負けず嫌いな自転車界で気付けました。

たゆとえども沈まず、
後ろからくる本物を認める為に、一緒に喜ぶ為に、
ぼくはホンモノになれないとしても、沈まないよ。